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傾聴とひらめき力

訪問リハビリを担当させて頂いているパーキンソン病のとある利用者様。数ヶ月前から夜間の歩行時の足の出にくさを訴えられていました。 パーキンソン病のお薬は朝昼夕、就寝前に忘れなくきちんと飲まれていました。主治医には状況を報告、なかなか症状が改善しない為、貼り薬が追加となりました。 貼り薬によって、以前少しあった手足の震えは改善しましたが、夜間の歩行時の足の出にくさは変化がありません。 そんな中訪問したある日のこと、夕食の話題になり、ふと「夜ご飯はいつも何時ぐらいに食べてるんですか?」と何気なく聞きました。すると「家族が仕事から帰ってきて食べるから8時ぐらいかな」とのこと。   そこで… あれ…もしかして……?   朝食と昼食の時間も確認してみると、昼食から夕食までの時間が8時間程空いています。何時ぐらいが足の出が一番調子が悪いか確認すると「8時ぐらい」とのこと。いつも訪問する時間帯の15時ぐらいには全くすくみ足の症状はありません。 もしかしたら、パーキンソン病のお薬の効果が切れているのではと考え、主治医に現状を報告、その後の受診の際に就寝前のお薬を早めて飲むようにとの指示がありました。 それからは夜間の足の出にくさは無くなり「調子が良い」と話されています。 足が出しやすくなって良かったと思う反面、利用者様の訴えを詳しく様々な角度から聞く力と、ひらめき力があれば、もう少し早く改善できたのではと反省もしています。   パーキンソン病は内服とリハビリが大切だと言われています。 その時の段階に応じたリハビリと、普段の状況を把握している訪問スタッフが、適切に主治医に状況を報告し、内服の調整をして頂けるように連携を取っていくことが大切だと再認識させられた出来事でした。  
  その利用者様のお宅に訪問する際に通る海沿いの道。この日は快晴で、空も海もとても綺麗でした。
訪問看護リハステーションRICHE  西山